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AGC、材料管理自動化

保管・使用を随時把握

 AGCは、原燃材料の自動管理システム「Smart Inventory System」を開発した。在庫確認、調達計画の立案、発注などの調達業務に、DXを導入することで、作業者の技能伝承を進める。作業時間の削減効果は年間1000時間。今年4月から関西工場高砂事業所と尼崎事業所に導入しており、今後は国内ガラス工場を中心に、他拠点への展開も検討している。
 原料データの保管・使用履歴をリアルタイムで把握することを目的に開発した。すべての原料容器に原料データが紐づけられたRFIDタグを取り付け、建屋出入口に設置したセンサーからタグ情報を収集する。
 目視で在庫管理していた苛性ソーダなどのタンクは、残量をデジタルデータ化し、専用の計測装置を設置することで、タンクの在庫を遠隔監視でき、自動で発注できるシステムとした。
 クラウドベースのタンク在庫管理システムはコンテックと共同開発した。ダッシュボードでの残量表示、在庫管理表の自動更新、サプライヤーへの自動発注ができる。タンクに取り付けたセンサーとゲートウェイ機器からモバイル回線を通じて、遠隔地でもタンク残量をリアルタイムに把握するIoTの仕組みを構築した。

2021515日号掲載)