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三菱電機、教示容易な協働ロボ

新プログラムで直感操作実現

 三菱電機は521日、衝突検知等の安全機能を備えた協働ロボット「MELFA ASSISTA」と、同ロボットの導入・立ち上げを容易にするプログラム作成ツール「RT VisualBox」を発売した。
 ロボットアーム上に搭載した専用操作ボタンで、動作の記録や再生といったロボットティーチングを行える。これによって、ティーチング操作数を大幅に減らし、習熟度の低い作業者でも短時間で簡単に設定できるようにした。
 稼働状態を表示するLEDライトをロボットアーム上に搭載。ロボット近くの作業者が一目でロボットの状態を把握でき、安心・安全な協働作業環境を構築する。また、これまで周辺機器として設置していた稼働状態表示装置を不要にした。
 独自のプログラム作成ツール「RT VisualBox」は、ブロック図を用いることで、直感的な操作で簡単にロボットシステムのプログラムの作成を可能にする。「ロボットハンドやカメラなどの周辺機器との接続設定も容易にし、プログラムの開発・設計工数やシステムの保守管理工数を削減できる」(同社)。
 同ロボットは、NSFH1(米National Sanitation Foundationの衛生に関するガイドライン)認証の食品機械用グリースを採用した協働ロボットもラインアップするほか、今後は国際的な第三者認証機関による機能安全規格の認証を取得予定だ。
 また同社は「MELFAASSISTA」の発売に合わせ「MELFA協働ロボットパートナー会」を19社で発足した。パートナー企業が開発したロボットハンドやカメラなどを簡単に接続設定できるようにするほか、親和性の高い周辺機器を拡充し、協働ロボットの利便性向上を図っていく構えだ。

2020610日号掲載)