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ユニバーサルロボット、ロボ移動の自動化実現

 ユニバーサルロボット(UR)は1126日、記者発表会を行いDCバッテリ駆動の協働ロボット「OEM DC Model UR3e/5e/10e/16e4機種を日本初披露した。
 今回リリースされたOEMシリーズ4機種はそれぞれ可搬重量3㌔、5㌔、10㌔、16㌔タイプ。24~48ボルトのDCバッテリで駆動する。同社日本法人の山根剛ゼネラルマネージャーは「弊社の協働ロボットは複数の工程で柔軟に活用できるのが特徴。それゆえ台車に載せて工程間を移動させて使用する事例が多く見られる。そこでロボットをバッテリ駆動にし、AGV(無人搬送車)やAMR(自律型無人搬送車)に搭載することで、工程間の移動も自動化できるようになる」と開発の背景を語った。
 OEMシリーズはティーチペンダントを無くし(オプション選択可)、コントローラ内蔵ボックスからコントローラへと変更。小型・軽量化を実現している。発表会ではUR同様、米テラダイン傘下のモバイルインダストリアルロボット社のAMRMiR」にUR16eを搭載したデモンストレーションをUR代理店のカンタム・ウシタカが実施。AMRのバッテリからロボットへ電源供給が可能なことをアピールした。
 「この組み合わせの場合、ロボットとAMR双方の稼働時間が短くなるが、長時間の稼動を想定する場合はロボット用のバッテリをAMRに搭載するダブルバッテリー仕様で対応が可能」(カ社・松井重憲統括部長)
 価格は「従来のAC電源タイプのeシリーズとほぼ同じくらい」(UR・山根GM)という。

20191210日号掲載)