日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

ESR、物流施設で進むイメージ改革

託児所・英語保育を無料提供も

 物流施設のイメージが様変わりしつつある。一昔前の物流施設といえば、ともすれば無個性で巨大な箱というマイナスイメージが付きまとう場所だった。しかし昨今のEC需要の伸びに伴い、施設の数は年々増加。人材確保や定着に向け、近年では、物流不動産事業者が従来のイメージを打ち破る先進的な施設を次々と提供している。
 アジア太平洋地域に特化した物流施設の企画・開発を手がけるESR(東京都港区、代表取締役:スチュアート・ギブソン)も、ユニークな取り組みを進める企業だ。「HUMAN CENTRIC DESIGN.」(人を中心に考えられたデザイン)を掲げ、内部にボルダリングスペースやハンモックを設けたり、アート作品を配置したりと物流施設に遊び心を持ち込む。こうして例を挙げるだけでも、近年の物流施設が変貌を遂げたことがわかるだろう。
 そんな同社はこのほど、埼玉県久喜市の物流施設「久喜DC」の入居企業で働く人の子供を対象にした、夏休み限定の英語教育「ESR学童スクール」の提供をはじめた。同社は延床面積10万平方㍍規模の物流施設に託児所スペースの設置を進めており、学童スクールもこの託児所を活用して行われる。費用は無料で、2018年に行った同様の取組みが好評だったことから2回目の開催が決まったという。
 同社は「今後も弊社施設で働く⽅のお⼦様に、バイリンガル教育や質の⾼い教育・保育環境を提供し、働く⼥性や共働き家庭のニーズに応える試みを進める」とする。ワーカーに優しい施策を次々打ち出す物流施設に、働き方の面で学ぶことは多そうだ。

2022810日号掲載)