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川崎重工業、リーチの長い小型ロボ

高速動作時も高精度に

 川崎重工業は、最大可搬質量13キロの6軸垂直多関節ロボット「RS013N」(=写真)の国内販売を開始した。中・小型ロボット「Rシリーズ」の新ラインアップで、クラストップレベルの動作速度および広い動作範囲を実現する。組立やハンドリングなどの作業に要求される動作性能と防塵・防水性能に優れ、電機・電子業界、食品業界を中心とした小型ロボット導入ニーズの高まりに応える。
 新機種では最高速度・加速度の向上により、サイクルタイムの大幅な短縮を実現した。アーム全体の剛性バランスも見直し、最新の制振制御を行うことで、高速動作時も高精度なパフォーマンスを発揮する。位置繰り返し精度は±003㍉。クラス最大のリーチに加えて、旋回軸と前後軸間のオフセットをなくし、ロボット下方、背面、近傍の動作領域も拡大した。
 モータ、ハーネスをアーム内に配置し、コネクタ部には防水コネクタを採用。全ての部位でIP67相当の高い防塵、防水性能を実現している。クラス最小の旋回干渉半径(230ミリ)を実現し、狭い空間内でも作業が可能。床置き、天吊りや壁掛け(オプション)設置にも対応できる。

2021530日号掲載)