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ABB、協働用ロボット2機種発売

産業用ロボ同等の作業スピード実現

 ABB224日、世界一斉バーチャルカンファレンスを開催し、6軸協働用ロボット「CRB1100 SWIFT」と「GoFa CRB15000」の2機種を発表した。電子機器、ヘルスケア、消費財、物流、食品・飲料などの様々な分野での自動化需要の高まりに対応するため、協働用ロボットのバリエーションを拡充した。
 CRB1100 SWIFTは、産業用ロボット同等の速度と精度が特長だ。同社の産業用ロボット「RB 1100」に基づいた設計で、可搬重量は4キログラム、リーチは最大580ミリメートル、速度は5㍍毎秒、位置繰り返し精度は0.01ミリメートル。
 「同等クラスの協働用ロボットの5倍以上、産業用ロボットに匹敵する早さ。人がロボットに近づいたら自動的に減速または完全に停止するため、作業者が立ち会う必要のある組み立てや研磨などの工程に向く」(同社)。
 GoFa CRB15000は、設置スペース165平方ミリメートルという省スペースが特長。可搬重量は5キログラム、リーチは最大950ミリメートルで、最大速度は2.2メートル毎秒。人と直接かつ継続的に安全に作業できることと、簡単に設置できるように設計したと言い、6軸全てにインテリジェントトルクと位置センサを搭載。アームと人の予期せぬ接触を感知し、ロボットアームを数㍉秒以内に完全に停止でき、人が負傷するのを防げる。
 2機種とも同社の「リードスルー・プログラミング」によるダイレクトティーチングが可能。ロボットを動かして動作を一つひとつ設定できる。
 「使いやすく設定も簡単で、設置から数分で協働ロボットを操作でき、初めてロボットを導入する現場でも扱いやすい。製造業のほか、物流、医療・ラボなど、様々な分野で活躍できる」(ロボティクス&ディスクリート・オートメーションビジネスエリアのサミ・アティヤプレジデント)

2021310日号掲載)