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ヤマザキマザック、加工現場のDXを支援する新ソフト

ヤマザキ マザック(株)

段取り指示や見積りを自動で

 ヤマザキマザックは418日、加工現場のDXを支援するソフトウェア「MAZATROL(マザトロール)DX」を発売した。生産支援ソフト「Smooth CAM Ai」の後継で、同社のクラウドサービス「Mazak iCONNECT」を通じて提供する。加工の見積もり作成や段取り作業をデジタル技術で効率化し、製造リードタイムの短縮につなげる。
 同社は以前からオフィスPC上でプログラム作成や加工シミュレーションを行うデジタル段取りを推進していたが、工具の付け忘れなどで仮想機と実機の段取り作業に差が生まれることがあった。これに対しマザトロールDXでは、実機へ加工データを転送し、工具取付や突き出し量などの段取り指示を自動で生成。作業者は指示に従い、ミスのない効率的な段取り作業が可能になる。
 「クイック見積もり」機能も実装した。これは加工部品の3Dモデルをもとに、加工時間や加工費、使用工具を自動で算出するもの。見積書の作成を効率化するとともに、見積もり時に使ったプログラムはデータベース上に蓄積されるためすぐに生産を開始できる。
 販売価格は初回27万円で、3年ごとに20万円の更新料が必要。契約期間内なら追加費用なしでアップデートでき、常に最新のバージョンで作業できる。

2023425日号掲載)