日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

ダイフク、大規模展示拠点リニューアル

(株)ダイフク

体験型で最新マテハン機器提案

 ダイフクは519日、滋賀事業所内にある世界最大級のマテハン・ロジスティクスの体験型総合展示場「日に新た館」をリニューアル。61日のオープンに先駆けマスコミ向け見学会を行った。
 1994年の開館以来、約50万人の来場があった同施設だが、コロナ禍の影響で203月から一般見学を中止。休止期間を利用して大規模リニューアルを行った。
 3階建て延床面積約2万平方mの館内には、展示場のほか、ロジスティクスに関連する約30社のソリューション展示を始め、3つのシアター、イベントホールや国際会議場、各種ミーティングルームを備える。日本語・英語・中国語・韓国語での専任スタッフによる説明案内も行っており、海外からの来場者も見込む。
 展示場には最新のマテハンシステム・機器54種を設置するほか、展示機器の説明とともに、場内に配置した大型ディスプレイで顧客納入事例や現場での活用方法を映像で紹介。来館者に対して先進技術・システムの体験を通し、顧客の課題解決に向けたソリューション提案を行っていく。
 リニューアルの目玉として披露されたのは、半導体搬送システム「クリーンウェイ」シアター。ウエハ搬送や保管システムの導入規模感を映像で体感でき、実際のシステム導入におけるイメージ作りにひと役買う。物流倉庫向けの「eye-navi」は、集品箱に無線表示器とRFIDを取付け、高速かつミスのない作業を実現するデジタルピッキングシステム。集品箱を隙間なく連続搬送できるので、高頻出品の出荷作業にも向く。
 4月より同館館長に就任した加藤康弘館長は「世界最先端のマテハンシステム展示場という役割だけではなく、地域社会との共生のために開かれた場としての機能も担っていきたい。たくさんの人の来場を期待している」と述べた。
 下代博社長は「当社の強みはコンサルティング、システム構築から生産、据え付け、アフターサービスまでのトータルサポート体制を構築して、マテハンシステムを構成する主要製品を自社開発し、製造していること。今後も、日に新た館を通して当社が有する先進技術・システムをご覧いただき、世界中のお客様にご満足いただける最適・最良のソリューションを提供するとともに、社会課題を解決し、新たな価値創造を目指していく」と力強く語った。

(2022年6月10日号掲載)