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おうち充実! 家電・グッズ

7つ.jpgタイプ別「巣ごもり消費」

おうち時間充実型から自分見つめ直し型

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務を取り入れる企業が増え、休日も外出を自粛する人が増加するなど、働き方や暮らし方が大きく変わった。

在宅勤務を始めるために机や椅子などを新たに購入したり、外食の頻度が減り、フードデリバリーを利用したり、自炊回数が増えたことで調理器具を買い足すなどの「巣ごもり消費」といった新しいトレンドも生まれた。

広告代理店業務などを行うエヌケービー(東京都千代田区)の調査によると、巣ごもり消費は以下の7つのタイプに分けられるという。(1)おうち時間充実型(2)エクササイズでストレス発散型(3)趣味に没頭エンジョイ型(4)趣味&実益を兼ねた手作り型(5)自己投資・スキルアップ型(6)自分見つめなおし型⑦癒し・リラックス型——

(1)は、自宅での時間を充実させたいと考え、こだわりの食材を取り寄せたり、お気に入りの飲食店のデリバリーサービスを利用したり、自宅で「ちょっとした贅沢」を楽しんでいるタイプ。加えて動画配信サービスを利用した映画・ドラマ鑑賞など、外出せずに利用できるサービスを楽しんでいるという。

(2)は、外出自粛よる運動不足やストレス解消を目的に、室内でできる運動に関心があるタイプだ。部屋の中でできる体操やストレッチ、簡単な筋トレなどの運動を行う際、オンライン動画や運動系ゲームソフトなどを活用したり、自宅で使えるフィットネスグッズを購入したりするが多いようだ。

(3)は、自宅でゲームや読書などインドア系の趣味に没頭するタイプ。一人で集中して楽しむだけではなく、家族や友人と一緒に楽しむ人も多いという。これに伴い、昨年は電子書籍の購入率やオンラインゲームの利用率も増加しているようだ。

(4)は、趣味と実益を合わせて楽しんでいるタイプ。マスク不足を受け、布マスクを手作りしたり、普段よりも手の込んだ料理にチャレンジしたり、手間と時間をかける事例が多いという。手芸用品や調理機器のほか、普段は使わないスパイスなどの消費も増加している。

自宅時間の過ごし方として、自己研鑽に励む人も増えている。⑤のタイプがそうだ。自由に使える時間が増えたことで、スキルアップや収入アップを目的に、新しい勉強や投資に積極的に取り組む動きがみられるという。それに伴いオンライン講座の受講やテキストの購入が増えているようだ。

(6)は、断捨離や部屋の片づけをし、自分の生活を見つめ直すタイプ。片付けに没頭することで余計なことを考えなくてよくなり、身の回りがきれいになると気分転換にもなる。フリマアプリを活用して不用品を販売する人も増えているという。

社会が不安な空気に包まれる中、癒しやリラックスを求める人も増えている。ペットを飼い始める、家庭菜園を始めるなど新しく生活に癒しを取り入れている⑦のタイプだ。アロマテラピーやハーブティーなど癒し・リラックス効果が見込める商品の消費が増加しているという。新型コロナウイルスによる外出自粛や社会情勢への不安が長期化するにつれ、癒し・リラックス需要は今後さらに増加すると予想される。

「調査では、さまざまなタイプに分けられることがわかったが、生活者はこれらのタイプを組み合わせたかたちで巣ごもり消費を実践しているようだ」(エヌケービー)

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家電出荷額は24年ぶりの高水準

総務省が18日に発表した11月の家計調査では、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は278718円だった。物価変動の影響を除いた実質増減率は前年同月比で1.1%増加した。

新型コロナウイルスの感染再拡大で海外旅行などの娯楽消費が減少する一方、食料品や家具などの巣ごもり支出が堅調で2カ月連続の増加となった。

昨年は、巣ごもり消費により、家電の出荷額が好調だった。

125日に(一社)日本電機工業会 JEMA)が発表した「民生用電気機器国内出荷実績」によると、12 月度の国内出荷金額は、前年同月比1136%2496億円と、3カ月連続のプラスとなった。

製品別に見ると、ルームエアコンは568億円、(同108.1%)、電気冷蔵庫は 340 億円(同1060%)、電気洗濯機は409億円(同115.5%)と、いずれも3カ月連続のプラスとなった。

2020年暦年(1—12 月)では、前年比 101.0%25363億円と5年連続のプラス、24年ぶりの高水準となった。「特別定額給付金による後押しもあり、ルームエアコンなどの大型製品も堅調に推移し、民生用電気機器全体では1997年以降最も高い出荷金額となった」(JEMA)。

新型コロナの影響による在宅時間の増加に伴い、巣ごもり需要に代表される調理家電製品や健康清潔意識の高まりから空気清浄機が大幅増となった。空気清浄機は、年間で初めて800億円を超え、過去最高の出荷金額を記録した。

調理家電では、ジャー炊飯器が同103.0%、ホットプレートが同155.2%と好調だった。ジャー炊飯器は2年連続のプラスで、ご飯の食味や食感を追及した高機能製品の市場トレンドは継続しているようだ。

一方、IHクッキングヒーターは96.4%と、5年ぶりのマイナスとなった。しかし、JEMAによると「調理機能の向上やリフォームの需要により、底堅く推移している」という。

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