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イグス、ケーブル保護管に軽量タイプ

従来モデル比20%のコスト削減

 モーション・プラスチック(機械の可動部などで用いる樹脂製品)を手がけるイグス(日本法人:東京都墨田区)は、ケーブル保護管「エナジーチェーン」に軽量かつ安価な「E4Q.64L」シリーズを加えた。従来機種と比べてサイズダウンが可能になり、15%~20%のコスト削減につながる。
 近年、ケーブル保護管は長いフリースパン走行(ケーブル保護管の上走行部がストローク全体で下走行部に触れず動作すること)や高い収納重量をクリアできる製品の需要が高まっている。同社はこの需要に応える「EQ4」シリーズを7軸ロボットの走行軸向けなどに展開していたが、低・中荷重の領域(工作機械や木工機械等)ではオーバーサイズになることがあった。そこで頑丈かつ取付が簡単な特徴を残しつつ、軽量なE4Q.64Lを開発した。
 同社の研究機関による試験で、E4Q.64Lはフリースパン走行仕様にも使われる製品より30%の強度アップを確認したという。同じ収納重量では最大20%の製品寿命アップを実現。「以前より低いコストで多様な場面で使用可能になった」(同社)。

2023910日号掲載)