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TAIYO、電源なしでパルスブローに

エア消費量50%削減

 TAIYO(大阪市中央区)は、既設配管に後付けするだけで、連続ブローからパルスブローへ変換できるエアセービングユニット「ASV2―25A」を発売した。ポートサイズは25A。エア消費量を使用前に比べて約50%削減できることから、大流量が必要な、洗浄後の水切り、加工後の切粉除去など向けに、自動車メーカー、自動車部品メーカーを中心に提案する。
 エア消費量を抑えることで、コンプレッサの電気代とCO2排出量を削減するのが狙い。TAIYOに事業譲渡したクロダニューマティクス製品の後継機種にあたり、導入実績のある大手自動車メーカーなどの意見を参考に開発した。
 本体サイズを従来機比で4分の3(高さ185×76×奥行126㍉)まで小型化し、質量も50%軽くすることで、設置場所の制限を少なくした。INOUTの接続口を直線上にレイアウトし、配管工事の工数を軽減した。
 オプションとして、パルス周波数とエア消費削減量が分かるエアセービングモニタも開発した。ワークの異物除去具合によって決めるパルス調整に使用する。「騒音の大きい現場、複数のエアセービングユニットが同時に作動した場合、調整に必要なパルスの聞き分けが難しくなる。モニタに表示された数値を記載しておけば、交換するときにもパルスの条件が出しやすくなる」という。
 メーカー希望価格は税抜95千円。年間3億円の販売を目指す。今後のシリーズ展開として、エンジン、ミッションなどの大型ワーク向けに大口径(32A~50A)、中型ワーク向けに20Aの市場投入も計画している。

20191025日号掲載)