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シチズンマシナリー、B軸にATCオプション

シチズンマシナリー(株)

複合・複雑加工を標準機で

 シチズンマシナリーは、主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20Ⅻ型」の専用オプションとして、B軸ツール向けATC(自動工具交換)装置を20203月より発売する。L20E―12 ATC仕様機の国内本体販売価格は税抜1535万円。
 医療や精密といった分野の複雑形状部品の加工には、多くの回転工具が必要になり、通常はATC付き工具スピンドルを持った専用機が使用されてきた。だが、同社によると「従来から『自動旋盤でATC付きのモデルがあれば、より効率的かつスピーディーに複合・複雑加工が行える』との声が寄せられていた」という。
 そこで今回、同社製自動旋盤で初めて、くし刃刃物台に搭載するB軸付きATC装置を開発。斜め加工を行うB軸ツールの自動交換により、更なる複合・複雑加工への対応を可能にした。
 切削室内へ配置された工具マガジンからB軸付ATCツールが工具を直接受け渡しすることにより、機械を止めることなくわずか4秒でのスピーディーな工具交換を実現する。同装置により1回のツールセットで13本のB軸用ツールがセット可能となり、インプラント等の医療部品をはじめとする複雑部品加工はもちろん、数種類の部品を加工することが可能になる。また加工内容として、B軸加工のみならず、多数のクロス/端面穴加工や、スリ割り/ホブ加工など幅広い用途で活用できる。

20191025日号掲載)