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新コスモス電機「サイレントキラー」COを早期にお知らせ

天ぷら火災やふとん火災を模した実験がWEBで臨場感たっぷりに紹介された

CO反応式火災警報器の有効性訴求、WEBツアーで

 無色無臭でサイレントキラーとも呼ばれ、建物火災による死亡要因の約4割を占める一酸化炭素(CO)。新コスモス電機が昨年発売したCO検知機能付き火災警報器「PLUSCO(プラシオ)」は、人体に影響が出る前、100ppmCOを検知した時点で音とランプで危険を知らせる。同時に煙センサの感度を2倍に高め(CO反応式として総務大臣より認可)、煙濃度25~7.5%/㍍の時点で火災を報知するため煙センサのみの火災警報器より火災も早く知らせられる。その有効性を実験で見せる兵庫県三木市の見学施設「プラシオラボ」のWEBツアーが1128日に初めて開催され、約550人が参加した。 まず行われたのは天ぷら火災の実験。火を使わないIHコンロでも、鍋底のへこみや油の少なさなど条件次第で火災の危険がある。加熱が進むとまず煙式の火災警報器が火災を知らせ、火が上がるなか230秒遅れて熱式の火災警報器が鳴動した。一般的に熱式より煙式の方が火災を早く知らせられることを示す実験だった。
 そのころ、寝室を模した部屋では布団の内部で静かに燃焼が進んでいた。煙は見えないがCOセンサの値を見ると確かに燃えている。CO100ppmを超えた実験開始2320秒でプラシオが「一酸化炭素を検知しました」とアナウンスし、4113秒でプラシオが今度は火災警報を鳴らした。4248秒で一般的な火災警報器も火災を知らせたが、COの検知と19分以上の差だ。同社は「このアドバンテージで救える命がある」と力を込めた。
 住宅用火災警報器の設置率は直近で80%以上だが、住宅火災の死者数は下げ止まる。10年の寿命が切れて更新されない火災警報器も多く、火災による逃げ遅れは高齢化で増加が見込まれるなど課題は多い。リビング営業本部の中村毅副本部長は「家庭用警報機で培った技術を結集し、火災から一人でも多くの命を救いたいという意思で本気でプラシオの普及に取り組む」とした。

20231210日号掲載)