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微細加工工業会、新会長に関氏 (hakkai社長)

退任する戸田拓夫会長(左)と新会長の関聡彦氏

会員数75社に拡大

 設立5周年を迎えた微細加工工業会(東京都台東区)は1117日、都内で総会を開き、会員ら約100人が出席した。戸田拓夫会長(キャステム社長)は「戦略的に動いている当工業会はますます力をつけて世界に打って出ることになる。世界を見渡すと(日本の)工業会は弱くなっていると言われるが、当工業会には尖がった技術をもつ会社が多い。大手さんには尖がった企業を大事にして世界一のモノをつくっていくという気概をもっていただきたいし、我々はお客様として日本の大手さんだけでなく世界の大手さんを相手に、自信をもって高く売り込んでいきたい」と挨拶した。
 微細加工工業会は2018年、微細加工領域(1ミクロン~1㍉メートル)の素形材分野に強みをもつ企業が中心となって設立。59社だった会員数は毎年約5%ずつ増加し、75社(1031日現在)と3割増えた。高い技術力を世界に売り込もうと、近く微細加工サンプルをパッケージ化し、図面、測定データ、具体的なアプリケーション、かかわった企業情報(英語版も用意)を入れたUSBメモリーをセットにして世界中に配布する考え。内田研一事務局長(入曽精密執行役員)は「来年はドイツの業界団体にも配布する。ただし技術自慢で終わることなく、市場開拓の一助になるように活用していきたい」と言う。
 退任する戸田会長の後任にはhakkai社長の関聡彦氏が就いた。関氏は「我々の微細加工の分野は決してマーケットが巨大なわけでも世の中の最先端を引っ張っているわけではないが、この分野がないと5年後、10年後に産業は衰退する。皆さんの声を聞きながら工業会を盛り上げていきたい」と決意を述べた。

20231210日号掲載)