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タカラスタンダード、芸術家を支援

(写真左=川田知志氏とコラボレーションした作品設置イメージ)、(写真右=ゆいレールの駅に使用されたホーロー内装材「エマウォール」)

ホーロー内装材の優位性をアピール

 タカラスタンダードは1120日、京都を拠点に活動する現代美術作家で壁画アーティスト川田知志氏とコラボレーションしたアート作品を、京都支店(京都市伏見区)ロータリーに設置した。ホーロー内装材「エマウォール」などの「高品位ホーロー」の認知度と新たな価値の可能性をさらに高めるとともに、 アーティスト支援による社会貢献活動を目的とし、20228月に発足した「ホーロー×アートプロジ ェクト」の一環だ。
 同社独自のホーロー技術をもとに新規事業として「エマウォール」の展開を開始し、公共施設や駅舎、企業の社屋などでの採用実績を伸ばしている。一例として201910月に延長した沖縄都市モノレール「ゆいレール」の新駅の内装と外装の一部に採用された。
 ガラスの美しさと金属の強さ、両方のメリットを持つホーローは高い性能を求められる内装の素材としても利用範囲が広い。同社のインクジェット印刷技術により、多彩な色・柄が表現可能となり活用が広がっている。
 木村啓作営業本部パネル事業部課長は開発にあたって「大型スキャナーでの大判の石目や木目などを取り込んで行うデジタルデータの作成や、ホーロー特有のデジタルデータの調整・作りこみに苦労した」と話す。

■パネル関連売上好調、壁がホワイトボードに

 同社の浴室壁パネル等も含めた壁材としての「パネル関連売上」は2023年度第2四半期で34億円(9.6%増)と好調だ。クリエイティブオフィスなどへの需要増が主要因。ホーローゆえに会議室の壁をホワイトボードとして利用することもでき、また掲示物をマグネットで貼ることも可能だ。油性ペンで書いても水拭きで簡単に清掃できる。
 「オフィスや学校、保育園などの文教施設をターゲットとしている。人の行き来が多く、ぶつかったりすることなどが考えられる文教施設に最適な素材だ」(同課長)とし「ホーロー建材は過去からある建材だが、最新のインクジェット技術を用い、高耐久・高性能かつ、デザイン性にも富む建材として生まれかわっている。ぜひ一度、お近くのタカラスタンダードのショールームでホーローを体験してください」とアピールしていた。

20231210日号掲載)