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イグス、コントローラ内蔵で100万円台

樹脂製低コスト協働ロボ 本格販売へ

 イグスは本体重量約8.2㌔、可搬重量2㌔(6軸)のクラス最軽量協働ロボット「ReBeL(リベル)」の国内での本格販売を開始する。独自の高機能ポリマーで作られており、内蔵型コントローラや教示用ソフトウェアを合わせても100万円台と価格競争力が高い。2021年の発売以来、欧州や北米で実績を拡大。国内でも今年から販売を始めているが、引き合いの増加に伴い体制を強化する。
 独自開発の高機能ポリマーとそれを用いた軸受などの樹脂製品に強みを持つ同社は、シンプルで低コストな自動化に資する製品群を「ローコストオートメーション(LCA)」と呼び、東京都墨田区の本社に見学施設を開くなど提案を強化している。中でもリベルは有力製品との位置付け。拡販の専門チームも立ち上げたが、旺盛なニーズに対応するため来年度はLCA事業における3倍の増員を視野に入れる。
 リベルは6軸のほか、4軸仕様や制御システムの有無を選択可能。教示はシンプルで、無料公開する教示ソフト上にロボットを3D表示しドラッグ&ドロップに近い感覚で動作を組み込める。同ソフトで動作シミュレーションも可能。販売強化にあたりソフトの操作画面を日本語対応し、ISOに準拠した試験で協働ロボットとしての適合性も確かめた。
 6軸仕様の「REBEL-6DOF-01」の標準価格は税込み1197273円。最大速度毎秒0.2㍍、最大664㍉の可動範囲で繰り返し精度は±1㍉。

20231210日号掲載)