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Z型ショベルで身体負担軽く

室蘭工業大、浅香工業などが開発

 豪雨災害などの復興作業の負担を軽減するショベルが製品化された。室蘭工業大学の吉成哲教授を中心に、北海道立総合研究機構工業試験場が試作品使用時の身体負担評価、浅香工業が試作と製造を担当した。
 「Z型ショベルパンチャー角」は、軽量で握りやすい樹脂グリップを採用。穴あき形状と薄肉仕様により、重量を1.5㌔グラムに抑えたうえ、土ささり性、土離れ性もアップした。
 柄の曲げ加工が作業姿勢を改善し、腰への負担を軽減する効果も。土砂を想定した5㌔グラムの砂袋をすくい部に乗せて、すくい上げを繰り返す動作で検証したところ、作業強度の指標となる酸素摂取量が通常のショベルに比べて約13%減少したという。
 災害現場の土や泥などの除去、土木・建設工事の移動や清掃作業向けに製品化した。とくに土砂災害の現場は、泥でぬかるんだ道路、がれき、流木によって重機の持ち込みが難しく、人海戦術による復旧作業が求められることから、浅香工業は災害時の救急対応に備えて在庫生産を予定している。ただ、災害時は流通の分断が予想され、より迅速な現場供給を行うために、自治体などに備蓄を働きかけていく考えだ。

2021710日号掲載)