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JILSが総会、24年問題解消に向け具体的な取り組みを

大橋徹二会長

 (公社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は628日、会員企業に向けた定時総会および物流改善賞表彰式、懇親会を都内で開いた。物流改善賞表彰式では最優秀物流改善賞に選出されたコマツ物流の「海外向けボルト梱包作業の改善~苦渋作業を減らすぞ大作戦~」やSBS東芝ロジスティクス「DFL思考×包装デザインアップデートによる顧客価値協創」、本田技研工業の「物流作業の標準時間算出ツール開発による作業要員数の適正化」などを含む8社が表彰された。
 懇親会で挨拶をした同協会の大橋徹二会長(コマツ取締役会長)は新型コロナウイルスについて「長年の慣行が見直される契機となり、個人、産業、社会全体で変革や新たな価値創造が起こり始めた」と捉え直し、2023年度の協会活動として、3つの重点活動「2024年問題への対応と持続可能な社会の実現」「人的資本経営と企業価値の向上」「LXLogistics transformation)のための企業連携の拡充」に取り組むとした。物流の2024年問題について、来賓挨拶をした経済産業省商務情報政策局商務・サービスグループの澤井俊審議官は「認識はだいぶ広がってきた。いかに具体的な対策を取っていくかというフェーズになってきている」と述べ、乾杯の発声をした国土交通省大臣官房の鶴田浩久公共交通・物流政策審議官は「2024年問題はその年をクリアしたら終わりではない。黙っていると年を追ってと況が深刻化していく構造的な課題。終わりではなく始まりだと認識を改めて取り組みを加速させていく必要がある」と話した。

2023710日号掲載)