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牧野フライス製作所、新製品2機種含む「3本の矢」

5軸制御立形マシニングセンタ「V100S」

中・大物金型の加工課題解決へ

 牧野フライス製作所は224日、「中・大物金型の加工課題の解決」を目指した新製品2機種、5軸制御立形マシニングセンタ「V100S」とNC放電加工機「EDNC22」を発売した。同日の記者会見で営業本部長の髙山幸久氏は、「大転換期を迎えた自動車業界では内外装にも複雑な意匠性が求められ、金型が自動車の差別化要素を生み出す手段となった。これら中・大物金型市場の課題解決に向け、加工領域を広げた新製品2機種と、深穴加工までも1台に集約できる大型の5軸立形MCD2』による『3本の矢』で、生産性向上やオペレータ負荷軽減などの新たな価値を提供したい」と話した。
 5MCV100S」(軸移動量X2000×Y2500×Z800ミリ)は、既存VSシリーズの5MCV90S」に比べて約2倍のワークサイズ、3倍のワーク重量の加工を可能にする。国内定価(税別)は8900万円、出荷開始は218月、年間販売計画は45台。
 自動車のバンパー、インパネなど2メートル超のサイズで意匠性が高い樹脂金型の加工に向く。コンパクトな主軸(最大2万回転)と回転・傾斜軸の採用により、高速・高面品位を実現し、中仕上げ・仕上げ加工時間の短縮を可能にする。開発者によると、「最大積載15トンの大型機ながらもV90Sと同等の加工面品位を実現できる。一般的な門形機と比べてコラムの足幅を1.5倍に拡張して剛性を高め、テーブルにはガイドを4本採用することで重心を沈みにくくした」という。

■2ヘッドで生産性2倍
 また、NC放電加工機「EDNC22」の2ヘッド合わせた加工範囲はX2200×Y2200×Z800ミリで、既存EDNCシリーズより奥行方向を拡大し、大型・正方形の自動車金型に対応しやすくなった。国内定価(税別)は12800万円、出荷開始は2110月、年間販売計画は10台。
 2つのヘッドを用いて従来機の2倍の生産性を実現できる。「ヘッドは互いにオーバーラップして動かせるので金型中央あたりを同時に加工できるほか、右と左のヘッドで別々の金型を加工することも可能」(同社)。
 高剛性な本体構造と温度制御した加工液による機械本体温度管理にて、長時間での加工時も安定し、オペレータ負担を軽減できる。また、Z軸ボールねじ冷却構造により、「高速ジャンプの実現(従来比65%アップの毎分20メートル)」と「発熱による機械影響の最小化」を両立させた。

2021310日号掲載)