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牧野フライス、独自開発装置の新ブランド

シンクロスピナ

第1弾は半導体装置向け3種

 牧野フライス製作所は独自開発の工具・取付具・測定具・ソフトウエアなどの商品群ブランド「SMART TOOL」の販売を始めた。同社執行役員の高山幸久営業本部長は「工作機械の性能をより引き立たせ、お客様の利益を最大化する」と521日に開いたウェブ会見で話した。第1弾として半導体製造装置・真空装置用商品3種を発売し、今後年に6種ほど発売する予定。
 SMART TOOLは加工性能を左右する重要部位の加工プロセスに対して効果を発揮し、品質向上やコスト削減を実現する。発売した「シンクロスピナ」(税別137万円、年間80本の販売計画)は真空バルブなど円状シール面の旋削仕上げをマシニングセンタ(MC)で実現する装置。従来の3つの段取りを挟んだ旋盤加工を1段取りに短縮する。「ベルトトラックフィニッシャ」(54万円、年間80本)はシール面の手仕上げをMCで自動化するベルト研磨装置。研磨ベルトの幅は10~30㍉に対応し簡単に交換できる。「スーパーヘール加工」(65万円、年間100台)は日新ダイヤモンド製バイトを用いて毎分6000ミリと従来の約6倍の高速送りでシール面を横筋を抑えた高品位に仕上げる制御機能。
 いずれも手磨きなしでシール面の仕上面粗さをこの分野で要求されるRa0.4ミクロン以下にする。牧野フライス製MC専用の装置・機能になるが、ベルトトラックフィニッシャはエアー供給があればおおむね使用機を問わないという。
 第1弾は5Gインフラ投資の加速や自動車のEV化などを背景に半導体需要が高まっているのに応えたかたちだが、今後は順送プレス金型プレートの加工精度を±2ミクロンに自動補正したり、航空機部品のアンダーカット部分を高能率加工したり、コンタリング加工で内径を高品位に加工したりする装置など5種を追加する計画という。

2021610日号掲載)