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ヤマハ発動機、次世代リニアコンベア

搬送レイアウト自在

 ヤマハ発動機はリニアコンベアモジュールの新製品「LCMR200」を71日より発売する。現行モデル「LCMX」の高精度、狭ピッチといった特徴を継承しつつ、モジュール構造を全面的に見直すことで剛性を大幅に高め、異物の侵入や電気的ノイズ等に対する耐性も向上させた。
 ケーブル取り出し方向は正面と背面の2方向から選択でき、電気配線を含めたラインレイアウトの自由度を向上させるとともに、往復ラインを構築する際の面積効率を高めた。新開発の循環ユニットはスライダの乗り継ぎ精度調整を大幅に簡易化し、安定性と耐久性を大きく向上させている。最大可搬重量は15㌔、繰り返し位置決め精度は±5μ㍍。
 最大64台のスライダを1台のコントローラ「YHX」で制御する仕組みは「LCM―X」と同様だが、「新開発のプログラム『スタンダードプロファイル』により、コントローラ内のプログラミング作業を不要にし、自動化設備の構築をより簡単にする」(同社)。
 同社のリニアコンベアモジュールは、従来のベルトコンベアやローラコンベアと比較して高速、高精度の搬送が可能で、ラインの組み替えも容易に行えるため、モノづくりの現場で求められている多品種変量生産にも向く。
 これまでは小型搬送品の多い電気・電子部品や車載部品の組み立て工程などへの導入実績が多かったが、幅広い業界への適用が期待できることから、同社では世界中の工場への導入を見込んでいる。価格はオープン。シリーズ全体で年間5000台の販売を目指す。

2020610日号掲載)