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ソディック、長時間自動運転のワイヤ放電

(株)ソディック

金型加工向け、4軸リニアモーター駆動

 ソディックは926日、自動車や半導体産業の精密金型製作向けに油加工液仕様の精密ワイヤ放電加工機「AX350L」(リニアモーター駆動、同時制御は最大4軸)の販売を始めると発表した。総合温度管理の思想を組み込み、門形構造、環境診断機能を採用し、長時間に及ぶ金型プレート加工を安定して行うことができるという。118日に開幕するJIMTOF2022に出展する。
 完全自動制御の3面自動上下式タンクを備えたAX350Lは、ロボットを用いたワーク交換システムとの親和性が高く、連続した自動運転が可能。加工タンクはワークスタンドの最下面まで収納される構造で接近性にも優れ、切り落とされた中子を容易に確認できる。同社は「これまでワイヤ放電加工機を使用されている複雑形状ワークの精密加工に課題をお持ちのお客様が本機を使用いただくと、段取り替え作業の低減による生産性向上や、メンテナンス性の向上など、省力化を実感していただける」としている。
 機械の稼働状況データを受け取るソフトウェアS-Viewerや加工液の省エネ機能を標準装備。自動電源遮断ON/OFFをワンタッチで切り替えたり、ランニングコストの状況をリアルタイムに表示させたりするガジェット機能「eco collections」を用意し、消費電力の削減に貢献する。
 ワイヤ電極径0.05~0.25㍉で、最大加工物寸法は750×700×100㍉。標準価格は税別3350万円から。年間生産10台を目指す。

20221010日号掲載)