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日本電産マシンツール、直線位置検出器新製品

日本電産マシンツール株式会社

低価格・短納期を実現

 日本電産マシンツールは、機械の位置決め・送り量などをデジタル検出する電磁誘導方式の直線位置検出器「MPLSシリーズ」を 111日から市場投入する。
 小型機械をターゲットに開発された同製品は、信号検出方法と基板の高集積化により、スケール配線およびアナログ/デジタル変換器を使用しないシンプル構造。スケール幅は30㍉の細型で、アブソリュート(絶対移動値)式の検出方法を採用。電源入力後の原点設定が不要になるほか、インクリメンタル(相対移動値)式では接続できない制御装置への接続を可能にした。
 従来のMPLNシリーズでは、対象機械にスケールとヘッドを取り付け、双方から電気信号を制御装置で送受信していたが、MPLSシリーズにはスケールからの信号を干渉なく受信する検出パターンを搭載。この信号検出方法によりスケール配線を不要にした。また、スケールからの電気信号をデジタル信号に変換する機能をヘッドに内蔵。スケールとヘッドのみで機械の制御装置と信号の送受信を可能にし、部品点数と製造工程の削減による低価格と短納期、取り付けの容易化を実現した。
 「他社製品との取付け互換性では、製品の長さと取り付け時の穴の間隔を同じ寸法にし、かつ測定長さを伸ばしたことから、測定範囲を大きくでき、また取付けスペースを小さくできる。さらに新たに開発した無償のユーザ支援ソフトウェアは、制御装置の種類に対応した出力仕様に替えることができ、機械と位置検出器のマッチングを細かく調整できるため、最適な状態での位置検出を可能にする」(同社)

20221110日号掲載)