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山善アセアン、ハノイで過去最大規模の自社展

 山善アセアン支社のYAMAZEN VIET NAM617日までの4日間、ハノイ事務所に併設する展示場でプライベートショーを開いた。生産財メーカー35社の出展に170社から約400人が来場した。4年前にオープンしたこの展示場での催しは3カ月に一度ほど開き、昨年は4回実施。半年ぶりとなった今回は会期をこれまでの2倍にし、出展社数・来場者数もやはり約2倍と過去最大規模での開催となった。
 現地法人長の平田天平氏は「半導体、金型、成形関係と様々な業種のお客様が多く、目新しい内容の展示で各社の生産性アップに貢献することを目指した」と言う。力を入れるオークマ、ブラザー工業、シチズンマシナリーの製品だけでなく、ソディックの60㌧射出成形機や金型加工機、クリンビーの洗浄機、測定機など用意し、加工の前後工程を含めた総合力を訴えた。日系よりも現地企業の来場が多く、「ローカル企業の来場が6割を占め、ベトナムだけでなく韓国・台湾系も多かった」と言う。
 ただ、平田氏によるとベトナム景気の低迷は激しい。「半導体業界に左右されやすく、景気はこの半年以上、過去最低水準。円安の影響もあり日本の仕事を受けて日本に出荷すると現地生産が割高になる。製造各社は投資意欲はあるも金利が高く、資金繰りが厳しい。いま機械稼働率が50%に満たない会社が少なくない」と話す。
 YAMAZEN VIET NAMは景気低迷を脱する一助になればと今展は趣向を大きく変えた。次回は12月から来年3月までに同規模で開催する予定という。

(2023年8月10日号掲載)