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エンジニア、あらゆる場所に届くネジ外しの最終兵器 

(株)エンジニア

(上)エンジニアの合体工具
(下)合体工具セット「DXZ-05」

「製造業のコメ」とも言われ、多くの工業製品に使用されているネジ。だが、長年の使用による劣化や腐食で、ネジ山がダメージを受けてしまい、普通の工具では外せなくなってしまうことも珍しくない。
 こうした「外せないネジ」に対し、著名商標としても登録された看板商品の「ネジザウルス」をはじめ、多彩なネジ外しソリューションを展開するエンジニア。そんな同社が新たに提案するのがDXならぬNX(ネジタル・トランスフォーメーション)。「合体工具」による狭所部分や作業しづらい場所のネジトラブル解決だ。
 ベースとなる持ち手部分の「GTドライブ」は、人間工学(エルゴノミクス)に基づいた設計で、握った力や回す力を的確に先端へと伝える。本体内部はφ10㍉の鉄芯が内蔵されており、座金をハンマーで叩いて衝撃を加えることができる。さらに、本体先端部にはボルスターが付いており、レンチを併用すればさらに高いトルクを伝達できる。
 ビット差込み深さは32.5㍉で、全長50㍉以上のドライバービットが使える。差し込み口は高精度加工されており、ビットとの隙間が少なく作業時のブレを抑制する。
 この「GTドライブ」と合体するのが「貫通エクステンション」。通常のドライバーでは届かない奥まった場所のネジ外し、締結に威力を発揮する。「GTドライブ」と繋ぎ、叩いての使用も可能。また電動18Vのインバクトドライバーの延長バーとしても使える。全長100ミリ150ミリ190ミリ3タイプをラインナップしている。
 さらに壁際やコーナーなど、ドライバーを垂直に保持しながら回すことが不可能な場所で大活躍する合体アイテムが「ユニバーサルジョイント」だ。スリーブをスライドさせることで最大15度まで「首振り」状態にできる。これにより、ネジに対し持ち手は斜めでもドライバービット部分は垂直に保持したままアクセスできるので、無理なくラクにネジ外し、締結作業が行える。
 また狭所部分のネジ外しでありがちなのが、「外したネジ」の落下。こうしたトラブルを未然に防ぐのが「ネジキャッチ」だ。ドライバービットの先端部分に付けるだけで、強力マグネットがネジをしっかりと保持。可変式でトーションビットや段付きビットにも装着できる。
 これらを同社の専用ビットと組み合わせることで、場所やネジの状態を問わず、誰でもネジ外しが簡単に行える。「なめた六角穴付きボルトには『ネジザウルスモグラ』セット、なめたプラスネジやキャップボルトには『ネジザウルスバズーカ』セットを組み合わせての使用をお勧めします」(同社)。

20221125日号掲載)