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三井不動産、CO2排出量実質ゼロの物流施設着工

 三井不動産は56日、神奈川県海老名市の圏央道海老名IC至近に環境配慮型の物流センター「三井不動産ロジスティクスパーク海老名」を着工した。竣工は20229月予定。同施設は業界初という「グリーンエネルギー倉庫」(ZEB認証を取得し、再生可能エネルギーを100%供給可能とすることで利用実態に合わせた施設全体のCO2排出量実質ゼロを目指した環境配慮型施設)として、ZEB認証の取得を予定している。同社は首都圏で所有する全施設において30年度までに使用電力のグリーン化を目指しており、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを拡大したい考えだ。
 同施設の屋根には太陽光発電設備(発電量:220kWh/年)を設置し、オンサイトでの発電・供給を可能にするとともに、施設内の使用電力の100%を再生可能エネルギーとして供給する体制を整備。倉庫部を除く事務所用途部分についてはデシカント空調や地中熱ヒートポンプ等を採用することで、一次エネルギー消費にともなうCO2排出量を50%以上削減する。さらに「海老名の森」として、敷地全体の20%、約1万平方㍍を緑地として整備し、海老名運動公園との境界には桜並木を構築するなど地域の景観にも配慮するという。

2021530日号掲載)