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イノフィス「身体の一部のような」 装着型動作補助装置

動きやすいマッスルスーツGS-BACKをアピールする折原大吾社長(左)と創業者で取締役の小林宏・東京理科大学工学部機械工学科教授(右)

 東京理科大学発ベンチャー企業のイノフィス(東京都新宿区)は84日、装着型動作補助装置「マッスルスーツ」の軽くて歩きやすい新製品「GS-BACK」(補助力13kgf)を報道関係者に披露し、発売した。「サッと着てサッと脱げる。身体の一部のように軽やかな動きを実現する」と言う。
 マッスルスーツは同社創業の翌年の2014年に販売を開始し、19年には従来機種の3分の1以下の価格に抑えた「エブリィ」(補助力25.5kgf)を発売。シリーズ累計出荷台数は昨年4月に2万台を突破した。
 新製品は約50kgfの反力を発生するガススプリングと引張ばねを採用し、重量3.3キログラムと人工筋肉を利用したエブリィより1キログラムほど軽い。電力不要で歩いたりしゃがんだりがしやすいスリムな構造にした。折原大吾社長は「エブリィは補助力が強いが、しゃがみにくさがあり、動きが少なく重量物を扱う現場に向く。GS-BACKは移動が多くしゃがむ、立ち上がる動作に向き、物流・製造業に適し介護や農業でも使える」と作業内容に応じて両製品を使い分けることを勧める。
 まずは国内で税込159500円で販売店経由および自社ウェブサイトで販売し、海外展開も検討する。大手シンクタンクによると電力不要な装着型装置で国内販売台数シェア首位とされ、「市場はまちがいなく拡大している。認知度をさらに高め首位を維持し続ける」(折原社長)考え。

2022825日掲載)