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山善中国、省人化・テレワーク需要で受注拡大

コロナ禍と思えないほどの来場者で賑わったCIMT会場とオープニングセレモニーの様子(写真は山善中国支社提供)

 417日までの6日間、中国北京市で開催された世界4大工作機械見本市の一つとされるCIMT2021(第17回中国国際工作機械展覧会、展示面積は135千平方㍍)に20万人を超える来場者が訪れた。出入国規制により例年に比べ海外からの来場者が限定的な状況であったにもかかわらずだ。27の国と地域から1500社余りの工作機械メーカーなどが出展し、展覧会の規模は新型コロナウイルス感染症発生前の水準に回復(来場者は11.7%減にとどまった)。同展を視察した山善中国支社によると、「新型肺炎が終息に向かっている中国では経済も回復を遂げており、製造業の購買力も旺盛」と言う。
 山善中国支社は独自の自動化営業技術チームをもつ。これにより自動化提案の推進と新型肺炎に起因する省人化需要の高まりが重なり、自動化関連の受注が好調だ。またリモートワーク増加に伴うノートパソコンやOA機器の需要も増加。関連ユーザー向けに工作機械および成形機の大口受注があったという。
 PCR検査、抗体検査用の医療器具関連も動いており、同社は従来顧客に加え、幅広い業種で実績を伸ばしている。さらに現在注力しているという半導体業界については「日増しに熱を帯びる半導体業界に最新鋭装置を提案しており、勢いを増す中国製造業市場において新たな分野への参入を図り拡大を見込む」としている。

2021515日号掲載)