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ピカコーポレイション、作業台「Pモジュール」

(株)ピカコーポレイション

作業台「Pモジュール」とフローのイメージ

納期を大幅短縮

 ピカコーポレイションは7月にWEB環境を利用した新システムによる作業台「Pモジュール」を発売。オペレーションなどの慣らし期間を終え来年初めより本格的に普及活動を実施する。現在、6種類ある作業台タイプから現場にあう形状を選び寸法と手すりの有無を選択すると図面の入手と、販売店を通じて見積依頼が可能だ。
 階段、床板、手すりなどサイズ違いのユニットを組み合わせることで完成する作業台アッセンブリーである。標準品で決まったサイズのものよりも自由度が高く、「もう一段高さが欲しい」「もう少し幅、奥行きが欲しい」「手すりを付けたい」など従来特注仕様になっていた寸法をカバーする。
 また、大幅に納期を短縮できるのが最大の特徴だ。特注品の場合、打合せスタートから納品まで平均15~2カ月程度かかっていた。「Pモジュール」なら見積依頼から納品まで、1週間前後程度まで短縮出来る。また部材ごとに定価があるのでコストを抑えられ、特注品より素早く見積ができる。
 現在、6種類あるタイプから現場にあう形状を選び寸法と手すりの有無を選択すれば、図面(PDFCADデータ)で確認し、販売店を通じて見積依頼が出来るシステムだ。ユーザーニーズを見定めつつ、種類を6種類からさらに増やしていくようだ。

■特注品製作の膨大なデータから構築

 同社は一年を通して、特注品の依頼が込み合っている状況が続いており、特に年度末などの繁忙期はユーザーの希望する納期次第では見積依頼の段階で断るしかない状況であった。そこで過去の受注実績データや2002年から約17年間で200万台以上の製作実績を基に、要望の多い形状とサイズの作業台を選定し、ユニットごとに在庫管理を行い、注文が来ればすぐに出荷対応出来るシステムを開発するに至った。
 「過去に納期の都合がつかず購入をとどまったなどの経験あるユーザー様に登録をお勧めしたい」(商品部 商品企画グループ 福島大樹氏)と力を込める。またプラントメーカー、プラントエンジニアリング企業などの設計時利用や、工場内で設備の保全を担当する部署への提案も強化していく。
 なお同本システムは作業台ユーザーが会員登録をする事により利用可能となる。無料会員登録URLhttps://p-module.com/user 。また同社ホームページからも閲覧できる。

20231225日号掲載)