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トルンプ、半導体関連機器向け技術拠点を宮城に開設

宮城テクニカルセンターの外観

 トルンプ日本法人は128日、宮城テクニカルセンター・仙台オフィス(仙台市太白区)を開所した。主に、半導体製造装置向けのプラズマ電源などを手掛けるエレクトロニクス事業の修理・点検施設。同事業部は半導体関連を中心に国内外で事業が拡大しており、神奈川県川崎市にあった旧テクニカルセンターが手狭になったことから、主要取引先である東京エレクトロンが位置する宮城県仙台市への移転を決めた。延べ床面積は800平方㍍と旧施設の3倍以上。オフィスなども併設し、セールスや事務方も含めて約30人が就業予定(取材時にはエンジニア5人を含む9人が就業)。
 126日に行われたオープニングセレモニーで同社の髙梨眞二郎社長は「顧客に最も近い場所で営業・サービス・アプリケーション開発などのサポートを迅速に行える環境を整えるために本施設を構えた」と設置理由を説明。加えて、宮城県の強みについて、「TSMCの進出によって注目を集める熊本県は現在、大学などと連携して人材育成に力を入れているが、宮城県では何年も前から東京エレクトロンと東北大学が連携を深めてきており、そうした土壌が既に構築できていることが大きな強みだと思う」と述べ、拠点を構えるにあたって行った採用活動でも、地元の人材を採用するケースが多かったことを明かした。

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左からトルンプ日本法人の髙梨眞二郎社長、仙台市経済局イノベーション推進部企業立地課の髙橋勝美課長、東京エレクトロン宮城シニアフェロー兼宮城技術革新センター長の永関一也氏、独トルンプ・ヒュティンガのブジ・ラファル代表

20231225日号掲載)