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日機装の天吊り除菌装置

新たな働き方だけではなく、三菱地所ホームが主に使用する国産材の端財の活用や原木設置など、素材に直接触れ感性を刺激するオフィス設計

三菱地所ホーム・新オフィスに初採用

 628日に本社を移転した三菱地所ホームの新オフィス「TOKYO BASE」に、日機装が同27日に発売した深紫外線空間除菌消臭装置「Aeropure seriesC(エアロピュア シリーズC)」が初採用された(77日に報道関係者に公開)。延床面積1890平方㍍の空間に同製品14台が導入された。
 シリーズCはシステム天井に対応し、天井パネルを外し天吊りするだけで設置可能。そのため、施工性に優れ短期間・低コストで導入できる。また、新築物件だけでなく既設物件にも設置可能。エアロピュアシリーズの深紫外線LEDと光触媒フィルターによって取り込んだ空気を除菌・消臭する機能や、日々のお手入れが手軽な特長はそのままに、据え置き型よりも空間を有効活用できるようになる。1台で約30畳の室内の空気をクリーンに保てる。
 これまでにも両社は全館空調システム「エアロテック」への深紫外線ユニットや加湿ユニットを共同で開発してきた。今回のオフィス移転計画では「社員が自由にイキイキと働くワークスタイルと環境設備」を軸に設計が進められ、ABWActivity-based working、業務内容などに合わせて働く場所や時間を自由に選べる働き方)を導入するなど、社内外の積極的なコラボレーションを創出する工夫が随所に見られる。そのため、社員の取り組みを阻害しない空間の衛生性への信頼の醸成が重要になった。三菱地所ホームのワーク・イノベーション推進部長・中村和博氏は、エアロテックに対するユーザーからの声を耳にしている社員に「より高い安心感を届けられる」ことが製品導入の一因となったと話す。加えて、「据え置き型の空気清浄機が目の前にあると細菌やウイルスを常に意識してしまい、クリエイティブ性を阻害する。また、その設置空間を有効に活用する機会を失ってしまう」とシリーズCを導入した理由を挙げた。

2022810日号掲載)