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ジェイテクトマシンシステム、研削盤新2機種でグループシナジー発揮

立形複合研削盤G3VUシリーズ(左)、広幅円筒研削盤C6040E

ワンチャック研削/研削台数削減

 ジェイテクトマシンシステム(大阪府八尾市、宮藤賢士代表取締役社長)は118日、JTEKTブランドの立形複合研削盤G3VUシリーズと広幅円筒研削盤C6040Eを販売開始した。
 立形複合研削盤G3VUシリーズは円筒形の工作物を垂直に取り付けて加工を行う。新プラットフォームは「変形」「熱変位」の複合解析により最適構造を実現。新開発の主軸のクイルを300ミリメートルまで伸長することで研削点剛性を従来比3倍に向上させた。深さ最大600㍉メートルまで正確に削り切り、工作物を反転レスでワンチャック研削できる。センタトラフ構造、および熱対象構造ベッドによるサーマルマネジメントシステムが、熱変位を従来比の3分の1まで抑制し、精度のバラつきを低減。また、6ツール標準搭載のATCを採用することで、加工効率を高めた。
 販売価格はG3VU563905万円、G3VU864070万円(いずれも税込み)から。
 「ジェイテクトグループだからこそのシナジーを発揮」したという広幅円筒研削盤C6040Eは、同一工作物で異なる径の同時研削が可能。同社が有するセンタレス研削盤の両持ち式構造のといし軸、およびジェイテクトが有する円筒研削盤の主軸台・芯押台・振れ止めを融合することで、直径120㍉メートル、全長400㍉メートルの全外径同時研削を可能とした。
 「従来、研削全工程では円筒研削盤3台を要するが、C6040Eは設備台数1台で全工程を同時研削できる。電気自動車(BEV)に搭載するモーターシャフトの効率的な量産に貢献する」(同社)
 販売価格は4730万円(税込み)から。
 2機種は118日からのJIMTOFに出展する。

20221110日号掲載)