日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

アイトス、秋冬製品の発表会を都内で開催

「ウルトラストレッチブルゾン」はTシャツやジャージのような着心地が特長

エコ+1でSDGS一層推進

 アイトスは77日までの4日間、秋冬向け作業服などを中心とした新製品発表会を都内で開催した。「エコ素材プラスワンの実現へ」をテーマに、「アイトス サステナブルセレクション」というSDGS17項目を独自に解釈した3分類「MMaterial、素材)」「SSafety、安全性)」「CComfortable、快適性)」を設定。製品を通してユーザーに提供する持続可能性への取り組みをわかりやすく提示した。会場で同社の社員が身に着けたTシャツも、オックスシャツを製造する際に出た切断くずをアップサイクルしたものであるなど、サステナブルな取り組みに積極的な姿勢を幾重にも示した。
 「S」と「C」のマークが示された「ウルトラストレッチブルゾン」はニット素材を使うことで非常に高いストレッチ性と軽さを実現した。従来、強度の弱いニット素材は激しい動きが求められる現場の作業服には適していなかったが、編み込みの密度を高くすることで作業服にも使える強度とした。「今夏の製品から採用しているが、反応はかなり良い。運送業など動きの多い現場には適している」と同社の担当者は話す。
 近年注目を集める「原着」素材を使用した「全天候型ウェア」と「ウォッシャブル軽防寒」には「M」と「C」を付与。通常、衣類の染色は生地を織った後に行うが、染色時の排水やエネルギー消費が課題となっていた。原着素材は糸になる前のポリエステルチップの段階で色を入れるため、環境負荷を大幅に低減できるのが特長で、色落ちや変色などにも強い。全天候型ウェアは、一般的なレインウェアが表地、中地、裏地ごとに素材が違うのに対し、3層ともポリエステル素材を使うことでリサイクル率向上を図る。

aitosu02.jpg

「ウォッシャブル軽防寒」は色落ちしにくいため、家庭での洗濯にも向く

2023725日号掲載)