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リモートでつなぐDXソリューション

アマダのDXソリューション「LIVLOTS」は全工程の製造手配情報を表示したり(左)、各工程の作業内容を分解して指示、進捗管理したりできる(右)。

製造の進捗把握、検査作業の教育も

 製造や測定の現場をデータでつなぐソリューションが相次いで登場している。海外工場の生産品質を高めたり、人材育成に役立てたりすることができそうだ。
 アマダが59日に販売を始めたのは製造現場を支援するDXソリューション「LIVLOTS(リブロッツ)」。同社の新しいCADCAMVPSS 4ie」、NC装置「AMNC 4ie3i」と連携し、板金加工製品を製造するために必要な情報を必要な時に確認できる。ユーザーの事務所やプログラム室、加工マシン、製造現場をシームレスにつなげ、「工場全体で製品ごとに進捗や作業時間などをより正確に把握するなど、製造現場のデジタル化を加速し現場を支援する」としている。工場の製造状況や負荷状況を全体的な視点で分析・可視化し、工程や設備ごとに作業量の把握や着手、完了情報から工場全体の進捗管理も可能になる。
 オリンパスから分社化したエビデントは世界で唯一というARマイクロスコープ「SZXAR1」を提案する。一見、一般的な顕微鏡のように見えるが、対象物の様子以外に情報を付加して見せることができる。デモ機のレンズを記者が覗くと拡大された対象物の各所に説明文が付記されていた。指示や説明を対象物に重ねて付けることができ、ウェブを利用してその様子を離れたところにいる人と共有できる。同社は「海外の検査場での観察の様子を日本と共有できる。また、ココが不良だと印をつけて指導したり動画を付けたりもでき、検査作業の教育にも役立つ」と言う。

アジア版一般・アマダ、エビデント・DXソリューションP2エビデント.jpg

拡大された対象物の各所に説明を付記できるエビデントのARマイクロスコープ「SZX-AR1」。レンズから覗いたこの様子はリモートで共有できる。

2023515日号掲載)