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タック技研、小型NCタッピング機

M38まで加工でき、回転・送りにサーボモーター搭載

 「卓上」と分類される小型NCタッピングマシンでM38まで加工できる機種が登場した。一般的な卓上機ではM4~12なのでこの加工能力は圧巻だ。高出力のスピンドルモーターやドリルユニット、メカトロシリンダーなどを製造するタック技研工業(福岡県北九州市)が開発した「リジッドドリルタップスタンドRDTLS」だ。
 RDTLSは回転・送りの両機構にサーボモーターを搭載。コントローラーで2軸制御し、タップだけでなく穴あけもできる。ユーザーニーズに応じてコラム高さや主軸モーター出力などの仕様は変えられる。スピンドルモーターで培った小型で高出力が出せるモーター製造技術がカギとなったよう。同社の森田弘社長は「油圧の世界だったものをサーボモーターで勝負する。油圧は低価格だが調整が難しいのに対し、サーボモーターは自由自在に動かせる」と話す。価格はタップ能力M30の加工が可能な「RDTLS-30」(主軸定格回転は毎分160回、主軸ストローク200ミリ)で約250万円。

2021515日号掲載)