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日立建機、東南アジアの部品再生強化へ

6月、インドネシアに拠点

 日立建機は東南アジアの部品再生事業を強化する。P.T.日立建機インドネシア(ジャカルタ)の第1工場敷地内に、中・大型油圧ショベル向けの部品生産工場を今年6月に操業させる。使用部品の回収と再生だけでなく、供給網も構築することで、短納期で低価格な再生部品を販売できるようにする。
 部品再生事業は、使用済みの純正部品(油圧シリンダ・油圧ポンプ・走行装置など)を修理や定期交換時に回収して分解・整備した後、新品同等の機能保証付き部品としてリユースすることが目的。東南アジアは、マイニング(採掘)製品を中心に、インドネシア市場向けに部品の再生と供給を展開していた。
 ただ、インドネシア以外の地域に、中・大型ショベルの再生部品を供給するには、日本を経由する必要があったため、輸送コストや納期が課題になっていたという。
 新設する工場は、東南アジアの再生部品供給拠点として位置付けた。同エリアの再生部品取扱量も含めて、2022年度に日立建機グループ全体で、CO2排出量23800tの抑制、産業廃棄物発生量9500㌧の削減を目指す。

2021515日号掲載)