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京セラ、高硬度材用ボールエンドミル

微細向け、φ0.1から

 京セラは、高硬度材加工用ソリッドボールエンドミル「2KMB」を発売した。精密部品や金型の微細加工に使用する新製品として、φ0.1㍉(R0.05~φ4.0㍉(R2.0)までラインナップ。販売目標として年間5億円を掲げた。
 ソリッドツールの新シリーズ「K―series」の第2弾として開発した。新コーティング技術と新形状の組み合わせで、これまで難しかった合金工具鋼、ステンレス系、ハイス系などの多様な高硬度材料の微細加工に対応する。加工用途として、射出成形金型、プラスチック金型、半導体製造装置金型、鍛造部品、LED金型などを想定している。
 特殊な2層構造を可能にした独自のコーティング「MEGACOAT HARD EX」を採用することで、高靭性で優れたチッピング性による安定加工を実現した。耐チッピング性と耐摩耗性の相反する性能を高レベルで両立させ、長寿命加工が可能となった。
 新たに開発した独自形状S字の切れ刃による優れた切れ味も特長。「高品位な仕上げ面と高い耐摩耗性を実現する」という。大きな芯厚、点切削(強バックテーパ)、すくい角と逃げ角を徐変させる独自の刃先形状なども売りにしている。
 推奨被削材は、▽炭素鋼▽合金鋼▽合金工具鋼▽ステンレス鋼▽耐熱合金▽チタン合金▽鋳鉄など。調質鋼からHRC70までの焼入れ鋼加工に対応する。アイテム数は、標準で15型番(税別2950~9720円)、ロングネックで109型番(2980~12150円)を取り揃えた。

2021925日号掲載)