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日本ユニシス・エクセリューションズ、3D計測の検査機能強化

格子幅単位で腐食量をカラーで表示できる

ポリゴン編集から新バージョン

 日本ユニシス・エクセリューションズは、ポリゴンデータ編集ソフトウエア「POLYGONALmeisterVer6.0.0を発売した。3次元計測データの検査機能を強化したパッケージを新設。3DスキャナーやCTで得たポリゴンデータを、解析や3Dプリンターで利用するための編集機能も強化した。
 元になるCADデータがない計測についても、検査領域を指示するだけで、元の形状を推定して計算する機能を開発した。検査結果は、差異立体、カラーマップ、出来形ヒートマップ、CSVIGESなどの形式で出力する。
 新パッケージ「Inspection」では、顧客ごとにフォーマットが異なるレポート作成機能を省き、数値情報を出力する基本性能に注力することで、価格を抑えた。
 検査機能の利用分野として、鋼板などのインフラや構造物の腐食・孔食確認を挙げた。レーザスキャナなどで計測したプラント鋼板のポリゴンデータに対して、ユーザが指定した格子幅単位で腐食量を計算し、カラーで表示するというもの。「各格子幅の腐食量は、数値情報としてCSV形式での出力も可能」としている。
 さらに、ポリゴンデータの修正編集機能も強化した。指示領域のリフトアップ、ポリゴンメッシュへの文字の刻印、計測により失われたシャープエッジの回復などを可能にしたことで、簡単な操作でオペレーターの意図を汲んだ編集ができるようにした。
 光造形やバインダージェット方式の3Dプリンターにおいて、Z方向に余剰造形される量だけモデルを補正する機能も追加している。販売価格は税込55万円から。3年間で500セットの販売を見込んでいる。

2021425日号掲載)