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フクハラ、環境改善2新製品

(株)フクハラ

 フクハラ(福原廣社長)は新製品として窒素ガスによるオイル延命装置「MAX N2 オイルドライヤー」とエアーコンプレッサ専用の「UV殺菌装置」を820日より販売する。
 オイル寿命を格段に延ばす「MAX N2 オイルドライヤー」は、窒素ガスを油圧タンク内に充満させ、酸素と水によるオイルの酸化や劣化を防ぐ。「油圧作動油の酸化劣化の主な原因は水分、酸素、高油温、油中の微細な金属粉とコンタミなどが挙げられるが、超乾燥と防爆性状を有した窒素ガスをオイルタンクの空気室に充満させることで、酸化劣化を防ぐ」(同社)。
 また窒素ガスによりドレンがほとんど発生しないため、鉄製オイルタンク、配管・各種油圧機器の内壁の発錆を防ぎ、錆による種々のトラブルを防止する。
 エアーコンプレッサ専用の「UV殺菌装置」はコンピュアクリーンエアー(無菌エアー)環境が必須の食品業界、医薬品業界向けに開発された。
 通常、コンプレッサに吸入される空気には細菌、カビ、ウイルスなどが混入している。特にウイルスは非常に微細で、除菌フィルターでは捕捉しきれない。加えて空気を圧縮しても死滅せず、エアー機器の使用時に放出されてしまう。だが、「UV殺菌装置」をコンプレッサの吸入側に装着することで、吸入空気中に含まれている細菌、カビ、酵母、ウイルスを紫外線でしっかりと死滅させる。
 「菌の一部はゴミ、ホコリ等に包含されているものがあり、強力な紫外線でも死滅させることは不可能。ただし、これらは菌の粒子径が大きくなっているので、当社の除菌フィルターで捕捉できる。『UV殺菌装置』と除菌フィルターを組み合わせたシステムで、ほぼ完全に圧縮空気中で含まれる微生物をシャットアウトすることができる」(同社)。

2020825日号掲載)