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スギノマシン、静岡にバリ取り研究所開設 

Laboエリア

 スギノマシンは720日、掛川事業所内にバリ取り研究所「デバラボ」(Deburring Labo at SUGINO)を開所した。近年、生産性向上や危険作業の廃止を目的に旺盛な自動化ニーズがある「バリ取り」に着目し、ウォータージェットによるバリ取りや、フローティング加工といった特殊で高度なバリ取り技術・商品の研究開発を行う。
 バリ取り工程は仕上がり基準があいまいかつ、部品の設計段階ではバリ取り工程が考慮されていないため、自動化に多くの課題を抱えている。加えて、バリは大きさ、硬さ、発生する場所が不均一なため、単一製品で全てのバリに対応するのは難しい。同社は開所に当たり「バリ取りを考えるすべての人に閃きを」をミッションに掲げ、作業者だけでなく、開発・設計者も交えてバリ取りの自動化を考えことで、技術追求とユーザーとのコミュニケーションによる「閃き」によって問題解決を狙う。
 施設は打合せや軽作業スペースを備えた「Hubエリア」と各種研究装置を備え、研究・テストを行う「Laboエリア」を設置。Laboエリアには高圧水バリ取り部品洗浄機「JCC 104 HYBRID」やBARRIQUAN搭載のロボットバリ取り装置などを用意する。

(2023年8月10日号掲載)