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歯車工業会、新年懇親会

植田昌克会長

混迷の時代こそ好機を捉える時

 (一社)日本歯車工業会は119日、新年賀詞交歓会を都内で開催した。植田昌克会長(植田鉄工所社長)は今年で発災から29年となった阪神・淡路大震災を振り返り「今もなお当時の街の様子や揺れを覚えている。能登半島地震の映像を見るたびに、やるせない気持ちでいっぱいになるが、『ともに』という気持ちを大事に寄り添うことを忘れてはならない」と述べた。
 歯車業界の市況については「明るい話題は多く聞こえてこない」としながらも、禅の言葉「看脚下」を引用し、「先行きの見えないときだからこそ、慌てずにしっかり自分の足元を見て、一歩一歩進むことが重要」であると説いた。
 来賓として挨拶をした自民党の税制調査会会長を務める宮沢洋一参議院議員は、苦しい歯車業界の現状に対し、「一昨年に改訂された防衛大綱をテコとして、さらに業界を発展させてほしい」と述べ、ウクライナ侵攻前後から言われるようになった「トランジッション」に関して、「過渡的な変化の中で、絶え間なく工夫をすることでチャンスをつかむことができるいい時代ではないか」との認識を示した。

2024210日号掲載)