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牧野フライス製作所、5軸MCやワイヤ放電

(株)牧野フライス製作所

新電源(高周波パルス)を採用した「UPX600」

JIMTOFで世界初公開

 牧野フライス製作所は1113日まで東京で開かれたJIMTOFに「Promise of Performance」をテーマに出展し、マシニングセンタ(MC)や手軽な自動化、ワイヤ放電加工機などを展示した。横形5MCa900Z」(最大ワーク径1250×1000㍉)はa500Za800Zに続くaZシリーズ最大の一般部品加工向け。一般的なトラニオンテーブルより接近性が高く、ワーク重心の移動が少ないスイベル構造のテーブルを採用した。スラントタイプ主軸搭載の立形5MCV100S」(2000×2500×1050㍉)は金型の仕上げ加工に特化。クレーンで大物ワークを載せやすいよう天井のない仕様を用意した。同社は将来的にこうした高性能MCにユーザーの声を聞きながら旋削や研削機能を付加していく考えも示した。
 外観が曲面形状のワイヤ放電加工機「UPX600」(1030×800×300㍉)はプレス金型や精密電子部品などで高い生産性をもち、「水加工液仕様で油仕様なみの表面粗さを実現した」とする。上ヘッド(ZUV軸)と下ヘッド(XY軸)を独立して動かせる構造にしたことで応答性を向上。同社は「上下を独立構造にしたのは駆動部を小さくして軽くしたかったから。加工ワークの真円度は径40㍉のSKD-11(鋼材)で067ミクロンになった」と言う。
 世界初公開となったこれら3機種を含めJIMTOFに出展した計10のマシン・提案は特設サイトで動画を交えて公開している。

20221125日号掲載)