日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

第19回 管工機材・設備総合展 OSAKA

寺田ポンプ製作所の緊急排水エンジンポンプ「E—7N5」

水害受け排水ポンプなどに脚光

 最新の管工機材および設備機器を一堂に集めた「第19回 管工機材・設備総合展 OSAKA」(大阪管工機材商業協同組合主催)が、912日~14日までインテックス大阪で開催された。 
 各地で豪雨災害が頻発するなか、増水被害に備えた製品提案が目立った。
 寺田ポンプ製作所が出展したのは緊急排水エンジンポンプ「E―7N5」。ポンプとエンジンを共通軸としたコンパクト設計で、ガソリン駆動により最大3.3立方㍍/分の排水が可能という。車輪を大きくしたことによる操作性の高さも特長。「東日本大震災を契機にBCP意識が高まりはじめ、近年では地域住民が主導する形で導入が決まることもある」(同社)など注目度は高まりつつあるようだ。
 豪雨による増水を未然に防ぐ製品も展示された。鶴見製作所が披露した汎用水中ポンプ「KRS型」がそう。吐出し口径80~350ミリで、上吐出し形のため狭い箇所への設置も可能という。もともとは工事排水用として開発された製品だが、「近年ではフランジ接続による設置や撤去時の利便性が評価され、ゲリラ豪雨による増水対策として採用されることも多い」(同社)。短納期で設置できるため、「豪雨シーズンに合わせて仮設し、その他の期間は取り外すなど柔軟な使い方が可能」と話していた。
 一方、管工機材に関連した作業工具の展示ブースも賑わいをみせた。
 MCCコーポレーションはポリエチレンカッタ、スクレーパ、クランプなど配水用PE管工具を幅広くアピール。ワイドな口開きにより六角形・八角形の材料でもラチェット操作が行える「プリセット形トルクレンチ」など、周辺工具も含めたトータル提案を行った。
 アサダは、新製品の管内検査カメラ「クリアスコープ2820」を発売に先駆けて披露。対角150度の広角度カメラを備え、「径の大きな配管でも異常箇所が見つけやすく、作業性が向上する」(同社)という。ケーブルを引き出した距離がわかるカウンターも搭載。「展示会への出品は2度目だが、評判は上々。発売日の問い合わせなど反響が大きかった」と自信をみせた。

20191010日号掲載)