日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として創刊来、
半世紀を超す実績を持つ日本物流新聞のWEBサイトです。
サイト独自の情報を増やしています。

検索

News

岩本工業、切削液の供給を自動化

後付け可能な供給装置

 人手に頼っていた水溶性切削液の供給作業を完全自動化する提案が、北陸を中心に展開されている。
 岩本工業(石川県白川市)が開発した供給装置「楽~ラント」は、装置内部で設定濃度に希釈・混合した後、配管を通じて複数の工作機械へ自動的に供給する。身体的な負担を伴うペール缶などによる運搬から切削液の濃度管理、作業ミスによる清掃まで、定期的に発生する手間と時間を省く提案だ。
 原液の入ったドラム缶を装置本体に接続して使用する。「水道法性能基準適合品」のため、水道配管(飲料用)に直接つなげられる仕様となっている。液晶パネルで濃度を確認するため、濃度計による測定は不要。ドラム缶残量、油累積カウンターなども搭載している。
 装置内で液漏れが発生した場合、漏洩センサーが感知して自動停止する仕組み。赤色ランプの点灯とブザー音で知らせる。原液がなくなれば、黄色のランプが点灯し、交換作業も2本のパイプを差替えれば完了するという。
 装置の起動・停止は曜日・時間単位でも設定できる。岩本工業の渡邊政臣営業担当課長は、「当初は社内設備として開発したものの、取引先からの要望を受けて発売した。当社で工作機械12台に使用した結果、年間で504時間、200万円の削減効果があった。顧客実績として、最大40台まで接続したことがある」と話す。
 今年10月に大阪で開かれた展示会「関西ものづくりワールド」(=写真)に続いて、「メカトロテックジャパン2021」にも初出展し、多くの引き合いを得たという。総代理店としてメンテナンスも担当する小松鋼機(石川県小松市)の村井幸雄課長も「工作機械の台数が多くなるほど、メリットも大きくなる。それに経費や稼働停止のリスクを減らせるだけでなく、働き方改革にもつながる」と手応えを話していた。

20211110日号掲載)