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2021年のタイ投資申請額、59%増

デジタル・環境向けが急増

 タイ投資委員会(BOI)は23日、2021年の外国直接投資および国内の投資申請額合計が前年比59%増の6427億バーツ(約195億米㌦)に達したと発表した。主にハイテク分野への外国直接投資(FDI)やバイオ・循環型・グリーン(BCG)産業プロジェクトへの投資金額・件数の増加、発電分野への継続的な投資が牽引した。
 このデータはプラユット・チャンオーチャー首相が議長を務める委員会の会議後に開催された記者会見で発表された(=写真)。また本会議ではバイオエコノミーを推進し、地域のバイオハブとしてのタイの地位を強化する戦略を推進するための追加優遇措置も承認された。
 電気製品と電子機器は需要の急増を反映して1045億バーツと再び最多の申請額となり、次いで医療関連が622億バーツ、石油化学と化学薬品が484億バーツ、農業と食品加工は477億バーツ、自動車と部品の246億バーツとなった。12のターゲット産業への投資申請合計金額は3405億バーツで、全体の53%を占めた。最も成長したのはデジタル産業で、申請額は前年の16億バーツから140億バーツと9倍近くに増えた。
 バイオテクノロジーや環境配慮型製造業などBCGに分類される事業活動への投資額は、前年の684億バーツから2倍以上の1524億バーツに増加。バイオプラスチック製造や農業廃棄物のリサイクルなど持続可能な活動に対する投資企業の意欲が高まっていることが確認された。

2022225日号掲載)