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オーエスジー、仕上げ用異形工具をシリーズ化

オーエスジー(株)

バレル、レンズなど展開

 オーエスジーは仕上げ用異形工具「VU―Rシリーズ」を発売した。インデキサブル、ソリッド、複合R形状の3タイプで展開する。大きなRで加工能率と加工面精度の「バリューアップ(価値向上)」を提案する。
 インデキサブルタイプは、2種類のインサート形状を用意した。バレル型「PFB―BR」は勾配面(最大17.1度)の等高線加工や底面の平坦部に使用する。同じ理論カスプハイト値で等高線加工をした場合、ボール型、コーナラジアス型に比べて大きなピッチで加工できる。一方のレンズ型「PFB―LZ」は傾斜面(最大15.7度)や曲面の倣い加工用。材種は両型ともに、幅広い被削材の安定加工向け、高硬度・鋳鉄の乾式加工向けから選べる。
 ソリッドタイプ「VU―TBR」は、大きな外周と多刃が特徴的なテーパバレル型。チルト角は20度に設計した。勾配面の等高線化加工に使用する。カスプハイト値が同等の場合、ボールエンドミルに比べて加工ピッチを77倍に上げることもできるという。外径6~16ミリの6アイテムを展開する。
 R形状を複合的に組み合わせたタイプ「PolyBall(ポリボール)」は特殊品として取り扱う。ボールエンドミルと同じ感覚で使えるうえ、1本で様々な傾斜面に対応できるという。R10ボールと同じ工具径でも、「ポリボールは様々な傾斜角度に対してR30で接地する。そのため、加工ピッチが大きくなってもカフスハイトが小さくなり、短時間で高精度な加工ができる」としている。

2020515日号掲載)