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三菱自動車、タイのレムチャバンに同国最大規模の塗装工場開設

 三菱自動車は3月中旬、東部チョンブリ県のレムチャバン工場に120億円を投じて建設した新塗装工場の開所式を開催した。
 新塗装工場は4階建てで面積は約21000平米。先進的で環境にやさしい技術の導入によって、揮発性有機化合物(VOC)の排出量を従来に比べ50%削減するほか、逆浸透システムを採用し廃水を50%リサイクルすることで環境負荷に配慮した。また、建屋の屋上部分には太陽光発電パネルを設置。年間1700㌧以上の二酸化炭素排出量を削減するという。
 また従来、レムチャバン工場の塗装工程は、ほぼ手作業で行ってきたが、新工場には安川電機の塗装ロボット計66台を導入することで、下地、中塗り、上塗り、クリア仕上げなど塗装工程の90%以上を自動化する。
 開所式には、タイのスリヤ・ジュンルンルアンキット工業大臣、梨田和也駐タイ日本国特命全権大使らが参列。開所に当たり三菱自動車の加藤隆雄社長兼最高経営責任者(CEO)は「当社は2030年までに新車や事業活動によるCO2排出量を40%削減する方針を定めた環境計画パッケージを策定した。この目標を達成するためにはタイ事業が重要な役割を果たす」と述べ、「製造効率と品質向上を図り、持続可能な未来に向けて事業を変革していきたい」と語った。
 同工場はタイにおける自動車塗装工場としては最大規模。

2022515日号掲載)