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サーマル、全自動熱処理装置「SAM型」

多品種少量生産に最適

 サーマルは117日、大田区産業プラザで開催された電気を利用した高度な加熱・冷却技術を提案する「エレクトロヒートシンポジウム」(主催:〔一社〕日本エレクトロヒートセンター)に出展。自社の熱処理装置をアピールした。
 全自動熱処理装置「SAM型」は油冷鋼、空冷鋼、ハイス鋼の熱処理を1台で行える。冷却機能は油冷とガス冷の二通りで、全自動制御により品質の一定化を実現した。「処理はプログラムに従って行われるので、誰でも高品質の熱処理が可能。加熱中は窒素ガスを使用し、酸化や脱炭も抑制できる。また、省エネに寄与するマッフルレス方式を採用しており、メンテナンスコストも安上がり。様々な鋼材の熱処理を1台で済ませられるので、省スペースにも繫がる」(同社・大浜聖取締役)。
 機械構造用鋼(炭素鋼、合金鋼)や工具鋼(冷間金型鋼、熱間金型鋼、プラスチック金型鋼)それぞれに対応し、「多品種少量部品の無酸化焼き入れに最適」(大浜取締役)という。

20191210日号掲載)