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アマダマシナリー、10キロワットのファイバーレーザー

(株)アマダマシナリー

中厚板の高速ピアス加工に

 アマダマシナリーは1119日、中厚板大板材の高速ピアス加工と高品位切断加工を実現するファイバーレーザー加工機「LC-VALSTER-AJ」シリーズの受注を始めた。加工サイズ3×1.5mおよび6.2×2.5m、発振器出力3610キロワットをラインナップする。
 中厚板大板材を扱う鋼材加工の現場では、少子高齢化等に伴う人手不足や短納期化だけでなく、材料特性による加工マシンへの負担、粉塵環境の改善などが課題となっている。新開発のこのシリーズは、10キロワットの高出力発振器を搭載でき、「高速高品位加工を実現するとともに、最新のNC装置や当社最先端の支援技術、IoTを駆使することで誰にでも使いやすいマシンとなっている」と言う。
 201812月にJASS6による建築工事標準仕様が改定され、レーザーによる穴あけが可能になったことに加え、今年4月にはプラズマ切断などで発生する金属粉塵が法規制の対象となり、構機・鋼材業界においてファイバーレーザー加工機による中厚板大板材の切断加工に大きな期待が寄せられている。新シリーズはフルパーテーションや新集塵システムの搭載で、材料切断時に発生するヒュームを外部へ飛散させにくい。
 販売価格は10キロワットの加工サイズ6.2×2.5m仕様で税別14000万円。年間販売30台を目指す。

20211210日号掲載)