日本物流新聞生産財と消費財の業界専門紙として半世紀を超す実績。
日本物流新聞社のWEBサイトでは、
ものづくりを支える工作機械、工具、ロボット、産業機器等の情報から、
ハウジングはじめ住まい・暮らしの様々なニュースをお届けしています。

検索

News

A&Cサービス、イージーリフトをサブスク提案

現場への導入しやすさ重視

 空圧機器などの販売から設置、修理・メンテナンスまで手掛けるA&Cサービス(神奈川県横浜市)は41日、真空方式バランサー「イージーリフト」のサブスクリプションサービス(サブスク)を始めた。イージーリフトの使用料と5年間のメンテナンス費用を含めた提案で、プランCVM40ラウンドハンドル/床上固定式架台/標準型レール)であれば月額(税込)68420円から利用できる。
 同社は既にコンプレッサのサブスクを「楽サブ」として提供を始めており、同一サービスブランドのラインナップにイージーリフトを追加した。ハンドルや真空ポンプなどを含んだユニットとユニットの横移動を可能にするレール、それらを支えるための架台の組合せによってAE5つをラインナップする。
 問合せからアフターフォローまで一貫して同社・サービススタッフが対応するのも特長で、別途料金がかかるが工事施工にも対応しており、初めてのサブスク利用でも安心して導入できる。
 同社は2022年から現場の作業改善に寄与するマテハン機器の提案に力を入れている。イージーリフトは重量物を真空の力で搬送するバランサーで、レバー操作だけで誰でも重い荷物を楽に運べるため、現場の省力化や作業の均一化に寄与する。
 同サービスの開発を手掛けた同社・取締役 マーケティング部長の高橋康昭氏はサービス展開の理由を「イージーリフトが担うのは人でもできてしまう作業。現場が必要と感じてもなかなか予算を付けづらいという課題があった。サブスクにすることで導入費用を抑え、場合によっては現場判断で導入できる。現場の負担軽減を促進していきたい」と述べる。
 今後も現場課題の解消に繋がる提案に力を入れていく考えで、特に「労働安全衛生」の視点を重視する。高橋氏は「労働安全衛生の裏側には人手不足があり、人を大切にしない会社は生き残っていけない時代。一部では重量物搬送に関して国が定めた基準よりも高い基準を設ける企業も出てきた。人材を定着させるためにも労働安全衛生の視点が重要になりつつある」とみる。

(2024年4月10日号原稿)